この間、同じ会社の人でEU離脱に投票したという人と話した。
彼は、イギリスの将来のために、EUの言いなりになってしまうこと、自分たちの正しいと思うことを決められなくなることを考えると、やはり離脱を選択するべきだ、と、思ったとのこと。
けれども、自分と同じ意見が過半数を超えるなんて、思っていなかったと。
だから朝起きてニュースを見て驚いたらしい。
離脱に投票した人たちの中には、こんな人たちがたくさんいるんだろう。自分の投票がこんなにも国の行く末を左右する重大な投票になってしまうなんて。
こちらにいていろいろな話をしてみて、少ししっくりくる意見に出くわした。
私の上司曰く、イギリスはこれで、’北’ヨーロッパの国々、つまりノルウェーとか、スウェーデンのような国々の一つになっていくんじゃないか、ということ。
経済はある程度の大きさにのみとどまり、税金もやたらに高いけれども、小さくまとまりつつ人々の幸福度が高い。経済規模の拡大を模索し続けることが国の繁栄ではないということに、舵をきった。と、言える日は本当にくるんだろうか。
そうなるのであれば、そういう施策を政治家がとっていけるのであれば、そして何十年後かにあの選択は正しかったと、言えるのであれば、いいのかもしれない、というのは、楽観的な見方すぎるのかもしれない
方や今日は日本では参議院選挙の投票日。
この日の投票率は全国平均で36.14%だったよう
イギリスの今回の国民投票は72.2%の投票率。
この投票率の違いは今となっては比べようもない。
国の一大事がたった一回の国民投票で決まってしまうのであれば、国民投票はするべきではない、ということにもなるし、方や、日本の国政選挙の投票率の低さは国民自体が考えるのをやめている結果とも言えるし、政治への無関心が危険なレベルまで至っているとも言える。つまり、これで、憲法改正という本当に国を左右する一大事が、我々が好むと好まざるとに関わらず、決まってしまうかもしれないのだ。
日本も、イギリスも、成熟した議会制民主主義の国だけれども、何か変化のときを迎えている。
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